.chm にフォントサイズ変更ボタン
Windows のヘルプの一つ .chm 形式、1024x768 で読むならまだしも、画面の小さい高解像度のモニタで文字が『ゴミ』のように小さな状態になることも散見。
フォントサイズは InternetExplorer のフォントサイズに依存するので予めフォントサイズを大きくすれば読みやすくなるとはいえ面倒。
なので、.chm ファイルそのものを再構築。
今回のターゲットは 『Windows® 7 RC 用の Windows® 自動インストール キット (AIK) 』 の chm というより 『Windows® Automated Installation Kit (AIK) for Windows® 7 RC 』(以下 WAIK か WindowsAIK と呼称) の WinPE.chm 。
前者の日本語版ヘルプファイルに " Vista世代の日本語版 WAIK1.1 用のもの ” が入っていてヘルプがまるで役に立たない罠、所詮 RC 。英語版そのまま入れておけば良いのに。
お世話になったサイトと準備
- 『HTML Helpの概要と作成方法』 『プロジェクトファイルの内容』 の Windowsセクション の 『ボタンのスタイル』
読みやすく非常に詳しく参考になるサイト - HTML Help Workshop (.chmファイル生成に使用)
Microsoft HTML Help Downloads から Htmlhelp.exe を入手
Office XP リソース キット/ツールボックス/ツール の HTML Help Workshop からも入手可能 - 今回のターゲット WinPE.chm
前の通り WindowsAIK(英語版) に含まれるもの
.chm ファイル作り直しの一例
今回作り直す英語版の WinPE.chm は簡単に再構築できる部類のもので、他では複雑になることも。
- HTML Help Workshop を Microsoft HTML Help Downloads から Htmlhelp.exe を入手してインストール
- 対象の WinPE.chm を確保
- WAIKの英語版をインストールしていれば
"C:\Program Files\Windows AIK\Docs\CHMs\WinPE.chm"
をそのまま確保 - WindowsAIK (Windows7 RC用日本語版)をインストールしていれば、WindwsAIK(英語版) をダウンロードして isoファイル を解凍もしくはマウントして Docs\CHMs\WinPE.chm を確保
- WAIKの英語版をインストールしていれば
- WinPE.chm を適当な作業場所にコピー
ここでは作業場所を z:\tmp\chm とする - HTML Help Workshop を実行
- WinPE.chm を decompile
File ⇒ Decompile から「 Destination Folder 」を 「Z:\TMP\CHM 」 に 「 Compiled help file 」 を「 z:\tmp\chm\WinPE.chm 」のように指定 - ヘルプのプロジェクトを作成
- File ⇒ New で Project を選択しウィザードを進める
- New Project -- Destination で適当な名前をつける
ここでは 「 Z:\tmp\chm\winpe30rc.hhp 」とする - New Project -- Existing Files で指定
decompile して現れた .hhc と .hhk を指定
- プロジェクトのオプションを変更する
変更点のみ
- General
それぞれ入力- Title を 「 WindowsPE 3.0 RC 」
- Default file に 「 html/b0429e68-c70c-449c-bf1b-efd7c711ff4a.htm 」
- Files
追加でチェック- Include keywords from HTML files
- Compiler
追加でチェック- Support enhanced decompilation
- Compile full-text search infomation
- Create a binary TOC
- General
- ウィンドウのオプションを変更する
好みで適当に変更する
「 Add/Modify window definitions 」 ボタンを押すと名前を聞かれるので、とりあえず pe30rc と入力- Buttons
ボタンの追加/削除が出てくるので好みで変更(後で直に変更するここでは適当)
『Hide/Show』 『Back』 『Forward』 『Home』 『Options』 『Locale』 に変更 - Files
Homeボタンやジャンプボタンを使うなら指定する- WinPE.chm で一番開きそうなものを Home に指定しておく
個人的には「Deployment Image Servicing and Management Command-Line Options」なので
「 html/b4898cbb-5d60-4da8-8042-3dd3e2d581ae.htm 」
- WinPE.chm で一番開きそうなものを Home に指定しておく
- Navigation Pane
- Properties の Auto sync のチェックを外す
開いているページと目次を自動同期させたくないので - Tabs の Advanced と Favorites tab にチェック
とりあえず追加
- Properties の Auto sync のチェックを外す
- Buttons
- プロジェクトを保存して HTML Help Workshop を一旦終了する
- 作業場所に保存したプロジェクトファイル winpe30rc.hhp をメモ帳などで開いて編集
フォント等のボタンが不要であればこの手順は不要- [WINDOWS] セクションを確認
(略)オプションの設定状況で大きく変化するので注意。
[WINDOWS]
pe30rc=,"chm_7_WINPE.hhc","chm_7_WINPEK.hhk"(省略),,,,,0x23420,,0x184e,,,,,,,,0
(略)
- ボタンに関する設定は次のルールで決まるので和と一致する部分を探す
ボタンのスタイル 0x2 表示/非表示 0x4 戻る 0x8 進む 0x10 中止 0x20 更新 0x40 ホーム 0x800 同期 0x1000 オプション 0x2000 印刷 0x40000 ジャンプ1 0x80000 ジャンプ2 0x100000 フォント 0x200000 前へ 0x400000 次へ
参考: HTML Helpの概要と作成方法 プロジェクトファイルの内容 の Windowsセクション の ボタンのスタイル
- 『表示/非表示』 『戻る』 『進む』 『ホーム』 『同期』 『オプション』 『フォント』 『前へ』 『次へ』を利用したいので和
0x184e ⇒ 0x70184e
と編集してプロジェクトファイル winpe30rc.hhp を保存
- [WINDOWS] セクションを確認
- プロジェクトファイル winpe30rc.hhp をダブルクリックで開き HTML Help Workshop を実行
- 「 Compile HTML file 」 ボタンか 「 Save all files and compile 」 ボタンを押してコンパイル
- 生成された .chm に問題がなければ、差し替えるか、別途ショートカットを作成して利用
そもそも、ボタンの追加より WinPE.chm のフォントのサイズを根本的に変更してしまう方が快適。
WinPE.chm を decompile した内容を確認すると local\classic.css にフォントに関する指定があるのでこれを編集 。
classic.css (一部抜粋)
(略)
body
{
background: #FFFFFF;
color: #000000;
font-family: Verdana;
font-size: medium; ←※1
font-style: normal;
font-weight: normal;
margin-top: 0;
margin-bottom: 0;
margin-left: 0;
margin-right: 0;
width: 100%;
}
(略)
body { color: #000000;
background: #FFFFFF;
font-size: 70%; ←※2
font-family: Verdana, Arial, Sans Serif;
margin-left: 0em;
padding-left: 1.5em; }
(略)
※1 と ※2 を好みに合わせて変更してcompile 。
classic.css (一部抜粋)
(略)
font-size: 14pt; ←※1
(略)
font-size: 100%; ←※2
(略)
例えば上記の様に ※1 と ※2 の部分を編集し保存して compile 。
※2 を100% にするだけの方が柔軟か。
雑感
ぶっちゃけてしまうと、CSS の編集はどうとでもなったけど、ボタンの追加は久しぶりでどうすれば良いかすっかり忘れていた。
ブックマークしているハズなのに探しきれず、今回自分用のメモ書きとしてまとめた次第。
PXEブートのメモといい、忘れっぽくて困る・・・。
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