フラワー・オブ・ライフ 全4巻
話の出だしでいきなり、ハンマー投げのハンマーか砲丸投げの砲丸の直撃を食らわされたという感じ。
ただし、あれ? というような違和感付きで。
エピソードを変えなければとても NHK ではドラマ化orアニメ化は不可能であると思えるけれど、NHK でやれ、と言いたくなるような話。
エピソードを変えた時点で骨抜き別の話になるので、やっぱり NHK化 は無理か。
笑える話は、無さそうだけれどあれば笑うしかない話。アツイ話はストレートに熱い。
花園倫理委員会、侠気、妙なこだわりのある小ネタは読んでツボにはまる。
高校生らしい花盛りな時間が流れる
高校生の3年分でなく1年生の1年間、まだまだ先を残して。
「ふつー」が「普通」でも「フツー」でもなくて「ふつー」は「ふつー」でしかないと気がつくまでが長い。読んでいるとあっという間だけれど。
最初に食らったハンマーが実は単なる直撃ではなく、当たった後真上に向きを変えて飛んでいっただけで、大詰めにかけてでようやく頭の上に降ってきたんだという事を把握。
あれ? は、やっぱりそうだよね・・・、に切り替わる。
全編を読んだ後だと『 フラワー・オブ・ライフ 』のタイトルが切なすぎる、避けようのないフラグが初めから立っているとやるせない気持ちになる。
それでも、爽やかな読了感が残る。
人と人との絶妙な距離感が丁寧に漂っていて、もう一度、と読みたくなる。
連載当時は知るよしもなく、仮に連載を追っかけていれば読み切った後に読み直したくなったと思うし、どこから読み直すかと考えたらやっぱり一話目に手が伸びたと思う。
フラワー・オブ・ライフ : よしながふみ(著) (←微妙に長い説明文付きGoogle検索)
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