GoogleChrome に独立したプロキシ設定
一時盛り上がって正式版を前に今はやや沈静化したかのような GoogleChrome 。
設定を調べるのにちょっと手間取ったのでメモ。
動作確認バージョンは Portable GoogleChrome 0.4.154.29 。
GoogleChrome は設定の一部を InternetExplorer の設定から引っ張ってくる。
プロキシの設定がそれで、InternetExplorer の設定に「自動構成スクリプト」を使っていると今のところ proxy がまるっきり効かない。
【2009/05/01:追記】
プロキシ設定を 「自動構成スクリプト」 で file://c:/home/proxy.pac のようなローカルファイルに指定した時
ver 2.0.168.0 / Iron ⇒ NG
ver 2.0.172.8 / PortableGoogleChrome ⇒ NG
ver 2.0.178.0 (14926) / Chromium ⇒ OK
という結果だったので、もうじき安定版でも 「自動構成スクリプト」 が効きそうな気配
【2009/05/28:追記】
Chromium 2.0.181.0 build 16192 (5月15日ぐらい) 辺りからは --proxy-pac-url という起動オプションも使えるようになっているので、IE と GoogleChrome で 自動構成スクリプトを使い分けるなんてことも可能になっているので安定版に期待。
【2009/10/02, 2009/10/27:追記】
安定版でも --proxy-pac-url でローカルのPACファイル指定が可能になったので、stable の 3.0.195.24 での IE とは別の GoogleChrome への個別設定例
起動オプション | 用途 | 備考/設定例 |
---|---|---|
--no-proxy-server | プロキシを無効 | 他に優先。Chrome での指定、IE の設定が有効でもまとめて無視 |
--proxy-server | プロキシを指定 | 例) --proxy-server=<ホスト:ポート> --proxy-server=server.home.local:8080 --proxy-server=192.168.0.1:8118 |
プロトコル毎に指定 | 例) --proxy-server="プロトコル=<ホスト:ポート>" --proxy-server=http=192.168.0.1:8080;ftp=192.168.0.1:8080 --proxy-server="socks=SOCKS5://192.168.0.1:1080" (http, https, ftp, SOCKS が指定可能らしい) (複数指定時はセミコロンで区切る) (SOCKS は SOCKS4:// か SOCKS5:// か SOCKS:// で指定) (SOCKS:// だと SOCKS4:// 扱いっぽい) (指定は "" で括っても括らなくても効くらしい) |
|
--proxy-bypass-list | プロキシの例外を指定 | 例) --proxy-bypass-list=<カンマ区切りで複数可> --proxy-bypass-list=www.google.com,www.google.co.jp --proxy-bypass-list=https://*,*.smilevideo.jp,*.google.* (適当にワイルドカードでマッチさせても効くらしい) (PACの設定に負けるので、組み合わせるなら --proxy-server と) |
--proxy-pac-url | PACファイルの指定 | 例) --proxy-pac-url=<URL> ローカルファイル指定時のパス区切りには \ でも / でも指定が可能っぽい --proxy-pac-url=c:\apps\GoogleChrome\proxy.pac --proxy-pac-url=c:/apps/GoogleChrome/proxy.pac --proxy-pac-url=file://c:/apps/GoogleChrome/proxy.pac --proxy-pac-url=file:///c:/apps/GoogleChrome/proxy.pac 適当にどれでも設定が通る…… |
※備考/設定例 は stable の 3.0.195.24 と chromium 4.0.221.1 (Build 27836) での話。
dev の 4.0.213.1 や chromium では
chrome://net-internals/proxyservice
をアドレスバーに入力するとプロキシ設定のちょっとした確認に便利かも。
※起動直後いきなり確認しても適切に表示しない場合もあるので何処かにアクセスした後に確認する
※stable の 3.0.195.24 では機能しない
(覚え書き)
ローカルで相対パス指定が思ったように出来ない?
chrome.dll と同じディレクトリに proxy.pac を置いて次の何れかの場合は効く
--proxy-pac-url=file:///proxy.pac
--proxy-pac-url=file:///./proxy.pac
--proxy-pac-url=file:///../proxy.pac
相対パスという訳でも無さそうなのでバグ? 想定していない仕様?
2009/10/27 追記分は、『プロトコル毎の指定』と『覚え書き』
【2011/04/28:追記】GoogleChrome 11.0.696.57 で about:flags の「試験運用版の拡張機能 API」を有効にすればようやくサンプル拡張機能の Proxy Settings が stable でも利用可能になった。
このときから随分待たされたともいえるし、お試しAPI有効化が必須なのでまだこれからとも。あと一息で他の"使える"拡張も対応してくれるんじゃないかと。
なお、これが、このエントリでの最後の追記。
そこで GoogleChrome には個別のプロキシ設定を与える為に以下のような起動オプションを渡してあげると効く。
細かい調整ができないのが難であるものの、InternetExplorer と独立した設定ができるようになる事のメリットの方が大きいのでこれでとりあえず妥協。
メインブラウザに使っているわけでもないのでこの程度でも良いけれど、将来的には本体もしくはアドオンで FoxyProxy ぐらいの事ができるようになって欲しい。
【2009/03/20:追記】
2009/03/01 : GoogleChrome にてメイリオと広告ブロックをプロキシで何とか
で用いた Privoxy を使えば、広告ブロックなどだけでなく、プロキシの振り分けも可能
現時点では直接 HDD から GoogleChrome を起動せずに RAMディスク(z:) に丸ごとコピーして使っているので、起動用バッチファイル的には次のような感じで実行。
chろめ.cmd
あまり真剣に調べていないのと今ひとつ美しくないので、実はもっとスマートに細かく設定できますよ、という情報をご存じの方は是非教えてくださいませ。
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