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2006年12月 2日 (土)

WinPE2.0 (Windows AIK)

晴れて Windows Preinstallation Environment 2.0 こと WinPE2.0 の正式版が利用可能になったので再びメモ。

WinPE2.0 が含まれている Windows Automated Installation Kit (Windows AIK) 正式版が公開されているのをここで知ったのが2日前、公開日は11月15日。

ともあれ、前のBetaの時imagexを使った引越しの時とは異なり、正式版の WinPE2.0 。

調達物

  1. Windows AIK
    入手先は ダウンロードセンターの (旧版) Windows 自動インストール キット (AIK) から
  2. 必要システムとして「Windows XP SP2 (KB926044 適用済み) 」とあるのが気になるが、何処にあるのか分からない……。
    [2007/01/29 追記]
    KB926044 が公開されていた。問い合わせてゲットする類のQFE
    http://support.microsoft.com/kb/926044
    これでようやくKB926044の正体が判明
  3. サイズはほぼ700MB。BDD2007 Beta としてダウンロードした時のおよそ半分。
  4. Virtual PC 2007 Beta
    前の時から更新は無い模様。
    http://www.microsoft.com/windows/virtualpc/default.mspx
    Virtual PC 2007 Beta Available の Microsoft Connect へ(要 Microsoft Live ID)
  5. Windows Vista
    今ならまだ RC1 ぎりぎり入手可能?

Windows AIK をダウンロードしたファイルが *.img になっている、最近の Microsoft の流行なんだろうか?
CDに焼くのは面倒なので DAEMON Tools でマウントして利用。
以下、このイメージファイルを『 Windows AIK の CD 』では長いので『 WAIK の CD 』と呼ぶ。

インストール準備

Beta版をインストールしていたのでアンインストールから。

  1. Betaのアンインストール
    普通に「プログラムの追加と削除」で
  2. WinPE のファイルの削除
    Betaのとき使っていた 作業用ファイル(d:\winpe\x86)の削除
    ここで削除を始めて幾つかのファイルが削除できない事に気が付く。開いていないファイルを開いている等と理不尽な事を言われるので
    1. ファイルの所有権を取得して
    2. ファイルのアクセス権を変更して
    3. 改めてファイルの削除
    として削除

Windows AIK のインストール

久しぶりに突貫仕事のモノを見たという気になった README.RTF 。
これは読んでおかないときっとハマる。

  1. WAIK の CD にある README.RTF を一通り読む
  2. WAIK の CD にある HOTFIX\WINDOWSXP-KB914882-X86-JPN を適用 & 再起動
  3. WAIK をインストール
    WAIK の CD の Autorun に任せたり STARTCD.EXE を実行したりして、必要に応じて .NET framework2.0 と MSXML6.0 Purser を入れながらセットアップ

WinPE2.0 の ISOイメージ作成

ここから先はしばらく 前の時 と基本的に同じ、ほぼコピペ。

インストールすると [スタート]→[すべてのプログラム] → [Windows AIK] ができているはず
基本的にはヘルプを読んでその通りすれば何も難しいことはなく一通り出来る。

ヘルプの
[Windows AIK] → [Documentation] → [Windows PE ユーザーズ ガイド]
から

「Windows PE をカスタマイズする」
→ 「Windows PE イメージを構築する」

を読んでおく(一度はそのままやってみる)

作業場所は d:\winpe\x86 にしたいので、予め d:\winpe を作成しておく

  1. Windows PE Tools コマンド プロンプト 」を実行
  2. 必要ファイルをコピーする
    >copype x86 d:\winpe\x86
  3. コピーが完了したら
    >imagex /apply D:\winpe\x86\winpe.wim 1 D:\winpe\x86\mount
    のように基本的な作業環境を展開
  4. パッケージの確認
    >peimg /list D:\winpe\x86\mount
    日本語版 Windows AIK では日本語環境がインストール済みなのが分かる
  5. 練習を兼ねて追加してみる
    >peimg /install=WinPE-Scripting-Package D:\winpe\x86\mount
  6. 再確認
    >peimg /list D:\winpe\x86\mount\windows
  7. 追加が済んだら固める準備
    >peimg /prep D:\winpe\x86\mount\windows
    を実行
  8. boot.wim 再作成
    >imagex /boot /capture D:\winpe\x86\mount D:\winpe\x86\ISO\sources\boot.wim "MyPE"
    上を一行で
  9. ISOイメージの作成
    Nero でダイレクトに作るよりはコマンドラインから oscdimg.exe を使った方がはるかに手っ取り早い
    >oscdimg -n -bD:\winpe\x86\etfsboot.com D:\winpe\x86\ISO D:\winpe\x86\MyPE.iso
    上を一行で
  10. 確認
    VirtualPC でできあがった ISOイメージ をマウントして起動
    おかしな事になっていなければ完成

あっても損ではないので、作成した ISOイメージ は CD に焼いておくと便利。

USBメモリから WinPE2.0 をブート

【追記:2007/01/04】
WinPE2.0ブータブルUSBメモリ作成に関しての続きのようなものはこちら

ここから先もしばらく 前の時 と基本的に同じ、ほぼコピペ。
前回の時の『Windows Vista の動いているPC』が必須というのは間違い、WinPE2.0 があれば良いので微妙に訂正した手順は次。

WinPE 環境でブートするUSBメモリの作成手順もヘルプにある

Windows PE をカスタマイズする
→ Windows PE のチュートリアル
→ チュートリアル : 起動可能な Windows PE RAM ディスクを UFD に作成する

中身を全て消しても良いUSBストレージデバイスと Windows Vista の動いているPCか、これまでに作成した WinPE2.0 のブータブルCD を用意。

  1. USBメモリ or USB-HDD の準備
    Vista上、もしくは WinPE2.0 環境(CDなどからブートしたWinPE2.0)で 以下のように。 ( XP で diskpart を実行してもUSBリムーバブル系は選択できないので)
    >diskpart
    DISKPART>select disk 1
    DISKPART>clean
    DISKPART>create partition primary size=<size of device>
    DISKPART>select partition 1
    DISKPART>active
    DISKPART>format fs=fat32
    DISKPART>assign
    DISKPART>exit
    基本は上のパターン。
    パーティション構成やファイルシステムは使いやすいように。
    USB-HDD なら NTFS にしたり、パーティションを適当に。
  2. WinPE の CD/DVD を作成していれば ISO 配下を丸ごと USBメモリ にコピー
    ここまでの流れなら D:\winpe\x86\ISO
  3. USBメモリ or USB-HDD の起動順位が適切に設定してあるPCで起動させる

WinPE2.0 をCD/DVDから起動しても、USBメモリはプラグ&プレイで利用できるので、実のところ、USBメモリブートが便利かは微妙。

WinPE2.0 で日本語入力

KB を見ていたら、次を発見。
[KB926181] How to add Input Method Editor (IME) support to Windows PE 2.0
これで WinPE2.0 でもメモ帳等で日本語入力が可能に。

【普通は考慮しない前提条件】

  • 起動している OS は ime2002 の XP で C: から起動
  • Vista の入っているパーティションを K: にマウントしている
  • WinPE2.0 のISOイメージ作成の流れで D:\winpe\x86\mount に作業環境を展開

これら3条件のちょっと特殊な作業用PCでの手順。

  1. KB926181 から日本語imeの説明部分をコピーして WinPEIMEJP.cmd として D:\winpe\x86\mount\Windows に保存
  2. WinPEIMEJP.cmd の中の
    set WinPEWinDir=<Path to Windows Directory of your WinPE image (i.e. C:\myWinPE\Windows)>
    の行を
    set WinPEWinDir=D:\winpe\x86\mount\Windows
    に変更
  3. WinPEIMEJP.cmd の中の
    set IMEBinSrc=%windir%
    の行を
    set IMEBinSrc=K:\Windows
    に変更
  4. WinPEIMEJP.cmd を実行
  5. 普通に WinPE2.0 ISOイメージを作成

起動している OS が Vista なら 3. の手順は不要。
日本語入力も、WinPE2.0 の芸の一つという事で。

プロンプトでは日本語入力ができないので、WinPE2.0 のプロンプトからメモ帳などを実行するといつものIMEツールバーが出てくる

それにしても、当たり前ながら、何も考えずに日本語 Windows AIK で WinPE2.0 を作るとデフォルトのキーボード配列が106になるのでマイッタ……。

 

【訂正&補足 12月16日】

  1. imagex のキャプチャでファイルは削除しなくても上書きされるので、ファイルを削除する説明を修正
  2. ja-JP 環境で 106キーボード配列 でなく、101配列 にしたい時は
    >peimg /lang=ja-JP /layerdriver=1 D:\winpe\x86\mount\windows
    を実行 (peimg /prep の後でも可能)
    106配列に戻す時は /layerdriver=6 にして実行


    【参考】LayeredDriver
    1. PC/AT Enhanced Keyboard (101/102-Key)
    2. Korean PC/AT 101-Key Compatible Keyboard/MS Natural Keyboard (Type 1)
    3. Korean PC/AT 101-Key Compatible Keyboard/MS Natural Keyboard (Type 2)
    4. Korean PC/AT 101-Key Compatible Keyboard/MS Natural Keyboard (Type 3)
    5. Korean Keyboard (103/106 Key)
    6. Japanese Keyboard (106/109 Key)

【追記:2007/11/28】

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