« マングースとハブ | トップページ | 売り切れるお気に入り »

2006年10月17日 (火)

WinPE2.0

【追記:2007/11/28】


気がつけば、Microsoft Windows Preinstallation Environment 2.0 以下 WinPE2.0 、さらに縮めてが WinPE が簡単に手に入るようになっていた。
今度は CD/DVD からだけでなく、USB-HDD 、USBメモリ からの起動にも対応。
「Windows Server World 2006年11月号」に詳しく紹介、これに触発されたので、例によって自分用メモ。

  1. レシピ
    2,3 は好みで選択
    1. まず BDD こと Microsoft Solution Accelerator for Business Desktop Deployment 2007 Beta 2 をゲットする(要 Microsoft Live ID)
      http://www.microsoft.com/technet/desktopdeployment/bdd/2007/default.mspx
      からたどるか、直接 connect サイト
      http://connect.microsoft.com/
      に行って落としてくる。
      大体1.46GB
      ASIA を選択しないと倍程度時間がかかってしまうので注意。

    2. WinPE の環境で遊ぶのに、CDをイチイチ焼くなどという非現実的なことはあり得ないので
      仮想環境 Virtual PC 2004 SP1 も準備。
      この辺から適当に辿ってダウンロードする。
      http://www.microsoft.com/japan/windows/virtualpc/default.mspx

    3. タイミング良く Virtual PC 2007 Beta  も利用可能になっているのでよりアヤシサの増すこちらを活用。
      AMD-V が利用されるアプリケーションだから、使わなければ、という理由もある。
      http://www.microsoft.com/windows/virtualpc/default.mspx
      Virtual PC 2007 Beta Available へ(要 Microsoft Live ID)
    4. Windows Vista
      今なら RC1 をゲット。


  2. 実際に必要なのは BDD に含まれる WAIK こと Windows Automated Installation Kit
    なので、
    1. BDD のセットアップ x86 か x64 で使いまわしが利きやすい x86 を選択して普通にセットアップ
    2. BDD のセットアップが完了したら、インストール先の Program Files\BDD 2007\WAIK から WAIK をセットアップ。
      必要に応じて、.NET framework2.0 と MSXML6.0 Purser をインストールする

  3. WAIK をインストールすると [スタート]→[すべてのプログラム] → [Windows AIK] ができているはず
    基本的にはヘルプを読んでその通りすれば何も難しいことはなく一通り出来る。
    ヘルプの
    Customizing Windows PE
    → Windows PE Walkthroughs
    → Walkthrough: Create a Bootable Windows PE RAM Disk on CD-ROM
    を読んでおく(一度はそのままやってみる)

    一例
    1. 「 Windows PE Tools Command Prompt 」を実行

    2. >copype.cmd x86 d:\winpe\x86
      のように実行、必要なファイルがコピーされる

    3. コピーが完了したら
      >imagex/apply D:\winpe\x86\winpe.wim 1 D:\winpe\x86\mount
      のように基本的な環境を展開

    4. >peimg /install=WinPE-SRT-Package D:\winpe\x86\mount
      練習を兼ねて追加してみる

    5. >peimg /list D:\winpe\x86\mount\windows
      ついでにリスト表示させてみる

    6. 追加が済んだら固める準備
      >peimg /prep D:\winpe\x86\mount\windows

      を実行。ファイル D:\winpe\x86\ISO\sources\boot.wim を削除しておく(残していると次にエラーになるので)

    7. boot.wim 再作成

      >imagex /capture D:\winpe\x86\mount D:\winpe\x86\ISO\sources\boot.wim "testPE" /boot

      上を一行で

    8. ISOイメージの作成
      Nero でダイレクトに作るよりはコマンドラインから oscdimg.exe を使った方がはるかに手っ取り早い

      >oscdimg -n -bD:\winpe\x86\etfsboot.com D:\winpe\x86\ISO D:\winpe\x86\testPE.iso

      上を一行で

    9. 確認
      VirtualPC でできあがった ISOイメージ をマウントして起動
      おかしな事になっていなければ完成


  4. USBメモリ ブート
    DOS のUSBメモリブートでなく、WinPE 環境でブートするUSBメモリの作成手順もヘルプに
    Customizing Windows PE
    → Windows PE Walkthroughs
    → Walkthrough: Create a Bootable Windows PE RAM Disk on UFD

    間違って中身を全て消しても良いUSBストレージデバイスと Windows Vista の動いているPCを準備
    1. USBメモリ or USB-HDD の準備
      Vista上で 以下のように。 ( XP で diskpart を実行してもUSBリムーバブル系は選択できないので)
      >diskpart
      DISKPART>select disk 1
      DISKPART>clean
      DISKPART>create partition primary size=<size of device>
      DISKPART>select partition 1
      DISKPART>active
      DISKPART>format fs=fat32
      DISKPART>assign
      DISKPART>exit
      基本は上のパターン。
      プロンプトはUAC切っておくか、心情的には先に管理者として実行を先にしておきたい。
      パーティション構成やファイルシステムは使いやすいように。
      USB-HDD なら NTFS にしたり、パーティションを適当に。

    2. WinPE の CD/DVD を作成していれば ISO 配下を丸ごと USBメモリ にコピー
      この流れなら D:\winpe\x86\ISO

    3. USBメモリ or USB-HDD の起動順位が適切に設定してあるPCで起動させる

環境さえ整っていれば、拍子抜けするぐらい簡単に出来る、メモの必要性もないぐらい。
USBストレージから WinPE のブートで最難関は、Vista の環境を準備することか。
今は Vista RC1 が手に入るから、問題は無いといえば無い。

Beta段階だけの楽しみ方ということで。

【追記】続き?2006年11月 8日 (水)

|

« マングースとハブ | トップページ | 売り切れるお気に入り »

コメント

月刊雑誌「PCJapan」の4月号で、Windows PE2.0の記事があり、挑戦したがうまくいかない。いろいろと検索していたところ、貴殿のページを見つけましたので、教えて頂きたいと思いコメントを書きました。記載している手順どおりWindows AIKを起動し、copypeコマンドで、X86をwinpeにコピーする。ISOとmountフォルダとetfsboot.comとwinpe.wimファイルがコピーされている。そして、oscdimgコマンドで、isoイメージファイルを作り、CD-Rに書き込みましたが動作しません。CD-Rには、BOOT,EFI,SOURCESフォルダとBOOTMGRファイルが作られています。この中のどのファイルが起動するのですか?また、他にソフトが必要なのでしょうか?ご指導願います。

投稿: mikisky40 | 2007年4月24日 (火) 16時35分

すでに解決済みでしたら無視してください。

このエントリは古く、正式版とはやや異なる内容を含みます。
先頭に追記したように

WinPE2.0 (Windows AIK)
http://yuichi.tea-nifty.com/blog/2006/12/winpe20_windows.html

の方が新しい内容を含みます(大きな違いはありませんが)。
上記エントリの「WinPE2.0 の ISOイメージ作成」手順を踏めば出来上がるハズです。
ドライブレターの指定だけ作業環境に合わせて変更しつつコピー&ペーストで試してみるのは如何でしょうか?


> そして、oscdimgコマンドで、isoイメージファイルを作り、
> CD-Rに書き込みましたが動作しません

「動作しません」がどのような状況かわかりませんが、WinPE は十分なメモリが無いと起動途中にエラーになります。厳密にはちょっと違いますが「ISOイメージのファイルサイズ+最低100MB」がひとつの目安になります。
256MB程度のPCで起動確認をしているのであれば、512MB以上のPCで起動を試してみるのも1つの切り分けと考えられます。

> CD-Rには、BOOT,EFI,SOURCESフォルダとBOOTMGRファイルが
> 作られています。この中のどのファイルが起動するのですか?

ここはご質問の意図を計りかねますが、それらのファイル&フォルダは基本的には必要です(EFIはまず使われる事は無いとは思いますが)。

> また、他にソフトが必要なのでしょうか?ご指導願います。

CD or DVD で作成するならWAIK以外にはISOイメージが焼けるアプリケーションだけです。

投稿: な○の | 2007年4月26日 (木) 02時24分

早々の回答、有難うございました。
私の質問がハッキリしていなくて、失礼しました。
再度、コメントさせて頂きますので、よろしくお願いします。
月刊誌 PCJapan(2007年4月号)の27頁に「WindowsPE 2.O のCDを作成しよう」の記事があります。
その手順に従って、CD-R を作成することができました。
貴殿の手順で、言いますと、
1.「 Windows PE Tools Command Prompt 」を実行
2.>copype.cmd x86 d:\winpe\x86
のように実行、必要なファイルがコピーされる
3.~7.がなくて、
8.ISOイメージの作成
Nero でダイレクトに作るよりはコマンドラインから oscdimg.exe を使った方がはるかに手っ取り早い
>oscdimg -n -bD:\winpe\x86\etfsboot.com D:\winpe\x86\ISO D:\winpe\x86\testPE.iso

後は、(testPe).iso ファイルをCD-Rに書き込む。
です。CD-Rを作成した後、
手順によると、「作成したCD からパソコンを起動してみよう」とあります。
ということは、「Ready状態にあるパソコンに、作成したCD-Rをマウントすれば、
自動的にWindowsPE2.0 が起動する(WindowsPE2.0のコマンド プロンプトの画面が表示される)」
と、いうことでしょうか?
私の場合、CD-Rをマウントしても、そのCD-R が自動的に「開く」だけで、起動しません。

私のパソコンは、Windowsxp Home Edition Version2002 Service Pack 2です。
Intel(R) Celeron(R) CPU 2.60GHz 376 MB RAM です。
C:ドライブは、74.5GBで、空きは、66.4GB
E:ドライブは、外付けUSBハードディスク(FAT32形式)、111GBで、空きは、84.0GBです。
保存先が指定できるインストールは、すべてE:ドライブにインストールしています。
もちろんダウンロードファイルは、すべてE:ドライブに保存して使用しています。


作成したCD-Rの中には、BOOT,EFI,SOURCESフォルダとBOOTMGRファイルが作られています。
BOOTフォルダには、FONTSフォルダ、BDC、BOOT.SDI、BOOTFIX.BIN、ETFSBOOT.COMファイルが
EFIフォルダには、MICROSOFTファオルダが
SOURCESフォルダには、BOOT.WIMファイルが
それに、BOOTMGRファイルです。

WindowsPE 2.0を起動するのは、上記の中のどのファイルでしょうか?
また、上記作成手順で不足なところがあるのでしょうか?
また、Windowsxp Home Edition Version2002 Service Pack 2 では、
WindowsPE 2.0用CDを作成することは出来ない、また起動することはできないのでしょうか?
お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。

投稿: mikisky40 | 2007年4月28日 (土) 10時28分

詳細な状況情報ありがとうございます。
どこか私の中で話が噛み合わなかった謎が解けました(^^;

WinPE はメーカー製PCのリカバリディスク(リカバリ起動ディスク)や、
製品版 WindowsXP のインストールCDなどに近いものです。

なので

> 手順によると、「作成したCD からパソコンを起動してみよう」とあります。

の意図する所はCDからOS(ここではWinPE)を起動しようという事になります。


具体的には、CDを入れたままPCを再起動、もしくは、CDを入れたまま一度
シャットダウンして電源を入れてPCを起動すると

『 Press any key to boot from CD or DVD.... 』

という文字が出るのでこの表示が出ているときに何かのキー、
スペースやEnter等を押下すると、CDから起動してきます。


もし

『 Press any key to boot from CD or DVD.... 』

が表示されないようですと、CDからも起動できるように
PCの設定を変えるか、CDからの起動を一時的に可能にするように
メニューを呼び出す必要があります。
このCDからPCをHDDでなくCDから起動させる方法はPCにより異なりますので、
お使いのPCのBIOS設定を見直すかマニュアルなどご参照ください。


H/W的には WinPE の実行条件を満たしているように見受けられますので、
あとは CD から起動させれば WindowsPE2.0のコマンドプロンプトの画面
までたどり着けると思います。

投稿: な○の | 2007年4月28日 (土) 16時36分

早速、ご指示の操作を実施したところ、WindowsPE2.0のコマンドプロンプトの画面が表示されました。

>具体的には、CDを入れたままPCを再起動、もしくは、CDを入>れたまま一度
>シャットダウンして電源を入れてPCを起動すると
>『 Press any key to boot from CD or DVD.... 』
>という文字が出るのでこの表示が出ているときに何かのキー、
>スペースやEnter等を押下すると、CDから起動してきます。

いろいろとお手数をお掛けしました。本当に有難うございました。
また、今後も何かありましたならば、よろしくご指導をお願いします。

投稿: mikisky40 | 2007年4月28日 (土) 22時25分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: WinPE2.0:

» 驚異!WindowsPE2.0 [NN Space BLOG-NN空間ブログ]
Windows PE 2.0 for Windows Vista の概要 発売中のWindows Server WorldにWindowsPE2.0の記事が書いてある。 ###概要### WinPE2.0などを使用するためには Microsoft Solution Accelerator for Business Desktop Deployment 2007 Beta 2 からBDD 2007 Beta 2をダウ..... [続きを読む]

受信: 2006年10月26日 (木) 22時55分

« マングースとハブ | トップページ | 売り切れるお気に入り »